屏東は一年中どこかで祭があります。ランタン祭、尖炮城(客家の祭)、拜新丁(男子新生児誕生を祝う行事)等、神々も人も一緒になって賑やかに繰り広げられます。昼間から夜まで「陣頭(祭のパレード)」が賑やかに練り歩き盛り上げます。古跡の美しい景観を眺め、夜市でB級グルメに舌鼓を打つ、屏東には数え切れないほどの魅力があり、祭はいわば文化都市の最高の「定期公演」です。
屏東の夜のカーニバルは、芸術的なランタンが河岸に飾られて散策する人の目を楽しませてくれます。職人の町を歩くと、青年創業者の活力が感じられます。また、屏東の夜市を訪れ、地元民おすすめの汕頭火鍋に舌鼓を打てば、夜と昼で異なる街の顔が見られます。
新年恆春半島に来て元宵節の行事を体験しましょう。六根庄の「做福拜新丁」、林仔の「衝炮(爆竹点火担当)英雄」、または麟洛で大規模な行列で行う「請水迎燈」や五溝水の「尖炮城(福を願う行事)」を見たりするのもおすすめです。時間が止まったかのような客家の村で懐かしい伝統的な正月行事を体験するのはいかがでしょうか。
東隆宮の主神である温王爺は航海の安全を守る守護神で、東港の人々は親しみを込めて「王爺公」と呼びます。地元で最も重要な信仰神で、特に、三年に一度行われる「迎王平安祭典」は、祭のために建造された豪華な王船を燃やして「送王」の儀式とします。自分の目で見てこそ、この祭の醍醐味を知ることができます。
半島歌謡祭では、屏東特有の音楽が堪能できます。歌声に乗せて恆春の各地を旅することができます。陳達故居、恆春古窯、恆春古城牆、恆春老街、恆春八景等、多くの目には見えない風土や人情を耳で知ることができます。
恆春半島は温泉郷です。中央山麓西側の車城には、霧に包まれた林の中の四重渓温泉、東側の牡丹郷には海と丘が近い旭海温泉があり、炭酸水素ナトリウム泉の泉質は肌にやさしく、心身ともに癒されます。
人と神のあるラブストーリーが屏東独特の王爺信仰となり、この縁により親戚となった閔南集落の九如と客家集落の麟洛が、元宵節に合同で祭「王爺奶奶回娘家(神様の王爺に嫁いだ王おばあさんの里帰り)」を行います。二つの地では、神輿が巡行し、俗に「九如姑丈,麟洛大舅(良縁により、九如と麟洛は親戚同士になった)」と言われるように、民族と文化の融合が実践されています。